20180727

横に長い二等辺三角形の天城高校ペナントのある部屋。



いまではこんなに落ちぶれた部屋だけど
数年間の故郷での記憶にある部屋はここ。
夜になると人っ子ひとりいない恐怖の工場2階。
トラウマなのか
常に夢に出てくるのもこの部屋で
左の窓から新しい自宅を見渡したり
右のまどから明石山から天神山方向とか
空のオリオン座を見渡すわけだ。
この部屋でコタツに入り、よく寝ていたものだ。
本来の部屋はここを出た階段を挟んだ4畳ほどの部屋。
そこに移動するには
誰もいないだだっ広い真っ暗な廊下を通らなければいけない。
ようはこの部屋から外に出ることができなかったのだ。
怖くて。

確か右の窓上に
兄の高校である天城高校三角形のペナントと
大阪万国博覧会の三角形のペナントが張ってたはず。
いや、兄が修学旅行で勝ってきた宮崎・日南のペナントか。
当時はおみやげといえば二等辺三角形のペナントと相場が決まっている。
しかし、県立高校の購買部にペナントが売っているなんて
へんな時代だ。それを飾るかしかし。

この部屋は
本来、この6畳ばかりの部屋は会社の休憩室のようなもの
当初は大型家具調テレビが鎮座し
お昼休みにはおばちゃん達がタムロしたものだ。
会社の施設でもあるのだがテレビがあることをいいことに
夜な夜な家族が集まり「ザ・ガードマン」
「キーハンター」はほぼここで見たはず。
土曜日などは植松の祖母を巻き込んで5人で川の字で寝たり、
その流れで日曜日にお袋が布団の綿をついでに交換したり。
かなりしあわせマックスな記憶が蘇る。
そんな幸せも短く、家族は去りひとりぼっち暗黒生活が始まるのだ。
やっぱりなんかの修業に違いない。

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現在「さよなら岡南興業」シリーズまっさかり。
といっても無くなる日が決まっているわけでもないのだけれど
家壁はボロボロ、かなりの所が痛んできていて時間の問題か。
ということで無くなるまで時間をかけて記録をとっている。
この工場は掛け買いの無い、幼少の頃の戦友だからだ。
2018/0726/16:52

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